夢うつつ

 3時間しか寝ないまま、教育講演会たるものに飛び入りで参加して来ました。
 目的は数学家の秋山仁さんの講演があると聞き、離散数学についてお話しするそうなので是非聞いておきたいなと思い、行ってきました。
 70分くらいお話しされていて、最初の20分は自作の公理を披露されていました。
 「四面体をいかなる切り口で平面にしても、タイル張りできる」というもの。
 四面体を作ってちょきちょきと切って見て展開してみる。平面にしなければならないので頂点を切る。するとへんな形の展開図ができる、それが何枚も同じ形があると、タイル張りできる。というもの。切り口は必ず重なるのはあたりまえだけど・・・
 他の立方体ではだめなのかな??
 それから40分くらいは身の上話を延々と。ここがダラダラだったんだー。(秋山仁さん風に)講演慣れしてるんでしょうね。求心力がある。客観的にスタッフとして聞いてても自然と笑みがこぼれたり、なるほどと声を漏らしてしまうほど話にすっと入れる。身振り手振りでいろいろな動作をして話したり、歩いて話したり、声に抑揚を付けて話したり・・・まさしく講演としての話し方だなと思った。
 話の中身は「昔は成績が悪かったけど、いい学校に入るために猛勉強したらできるようになった。だから君たちも志を大きく持って頑張りたまえ」ということらしい。個人的には子どもたちにその志を持つきっかけをもっと話して欲しかったけど。
 残りの10分は教育史によく出てくる人の言葉を使って、若者たちにメッセージを送っていた。宮沢賢治とかクラークのセリフとか。そのなかで気に入った中身は、
「自分で取捨選択できるような人間になれ」と「自己反省できる人間になれ」というような言葉。もっとオブラートに包んでたかな?いろんな情報が錯綜するなかでどのくらい自分で道を選べるか、あるいは壁にぶつかったときいかに他の道を作れるか、ってなことと、自分で反省して新たに踏み出せるか。ってな内容。大学で聞いたことばかりだったけど、偉人の話し方でまた心に響いた気がするんだー。
 とまとめたりしてみた。